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食虫植物と昆虫など小動物との関わり

食虫植物と昆虫など小動物との関わりについての話です。

①餌(獲物)として・・周囲に生息していて,たまたま仕掛けに近付いた獲物のうち適当な大きさのものが捕らえられます。

食虫植物において最も大きな獲物を捕らえることが出来るのは,ウツボカズラ類です。

フィリピン産のウツボカズラの捕虫袋は長さ40㎝,入口の直径は15㎝にも達し,中に小型のネズミやカエル,小鳥などの死骸が入っているのが観察されています。

恐らく死にかけたり傷付いた動物たちが袋の中へ落ちて,逃げ出せず水死したのだと思われます。

②消化のための協力者として・・ウツボカズラやサラセニアなどにおいては,消化液を作るのは葉が若い初めの頃だけで,袋が古くなりますと,単なる"水溜まり"に過ぎなくなります。動物体に付着して持ち込まれたり,空中から落下した微生物が獲物の消化を進めるのです。

③略奪者として・・ウツボカズラの捕虫袋やサラセニアの筒状葉の中には,様々な小動物が棲み付いていて,折角捕らえた獲物を横取りするちゃっかりモノが存在します。

ボウフラなど幼虫は,成長して蚊などとなって飛び去る。モウセンゴケなどの腺毛の間を粘着せずに上手に歩き回り,獲物を横取りするメクラカメムシとかモウセンゴケナンキンムシも多いです。

また、サラセニアやウツボカズラの袋の入り口近くに巣を張る蜘蛛や獲物を待ち構えるカマキリ等も観察されている。

つまり,食虫植物に寄生して生活する略奪者なのです。

④食害者として・・モウセンゴケの葉を食べるトリバガの幼虫など,捕獲されるどころか,食虫植物を食草とする昆虫も知られています。

⑤花粉媒介者として・・食虫植物の多くは虫媒花だ。従って,餌として昆虫をおびき寄せるだけでなく,花粉媒介をする昆虫をも誘引します。

蜜腺を持ち,臭いや鮮やかな色彩,紫外線反射などのサインを送るのです。

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