観葉植物

TOP >  草花全般

花菖蒲

今回は花菖蒲の話です。

平安時代の終わりころから、武士の甲冑の装飾に花菖蒲紋様が多く見られるようになります。。

これは花菖蒲に邪悪な敵から身を守る霊験を、期待してのことだというのがわかります。

この花菖蒲紋はすべて白抜きで表されています。霊力を現すには白抜きでなければならなかったのでしょう。

兜、鎧、手甲、矢筒の紐にいたるまで、要所々々にずらりと白抜きの花菖蒲紋様が連なっているさまは、まるで古代の土器に縄文がぎっしりと刻まれているかのようで、この隙間なく花菖蒲紋を並べることによって霊力をなるべく大きくしようと考えたのではないかと思われます。

ここで注目したいのは、この紋様がサトイモ科の菖蒲ではなく、アヤメ科の花菖蒲であることです。

花菖蒲紋様は甲冑の守護として、サトイモ科の菖蒲よりも、霊力があるとされていたということが伺え、生死の境や武運長久を願うときには、土着の花菖蒲の方が、外来の菖蒲を圧倒していたことを示しています。

この考えをもう少し進めると、花菖蒲の霊験には火に対する古代信仰が関係している可能性が浮かんできます。

赤紫のノハナショウブの花が、草原に点在するさまは、火を思わせるものがあり、暗い竪穴住居に燃える「神聖な火」として崇められ、それがいつしか信仰(霊験)になり、鎧などの紋様に表現されてくるようになったと考えられています。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mellenn.com/mt/mt-tb.cgi/4592

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

関連エントリー

パンジー   シクラメン   アマリリス   花菖蒲 2   花菖蒲